2011年の活動その2

与えたパソコンを練習する二人。
約束通り、私が帰国すると姉から勉強の報告のメールが入っていました。

姉と弟の二人の医学生。父親は5年前に病没しており、母親は小学校教師ですが二人の授業料が母親の月収を超えているため、就学の継続は困難になっていました。 そのため急遽二人の奨学金を決めました。
有償奨学金にして、医師になった後に全額返済させ、それを次の子供の奨学金に当てることとしました

奨学金も今年で8年目。 奨学生も40人に達しました。 ほとんどの子は大学生となり、完全に自立して 仕事と勉強を両立させている子もいます。

奨学生たちと、スージーパ ン僧院の大仏殿にて

 

物価の上昇と、予定外の奨学金を             バガン仏教遺跡の夕焼け
出したおかげで、手持ちの現地通貨は
スッカラカン。
スタッフに借りる事を考えたほどです。
何とかバガンまで移動し、ここで両替
することができましたが、あまりの
レートの悪さに思わず絶句!
今回はお金の苦労が連続しました。

翌日早朝、シャン州にあるインレー湖に移動。

 

ここは足で舟を漕ぐインダー族で有名なところです。

首長族として知られるパダウ族。 伝統的な腰機で布を織り、カバンを作って、  お土産に売っています。
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シャン医学の薬。
ミャンマー伝統医学の薬と一緒に売っています。

中国では漢方の他に、各少数民族の伝統医学があります。
朝鮮族、チベット族、モンゴル族、タイ族などです。
ここミャンマーはインド医学系統のミャンマー伝統医学なのですが、インレー湖ではシャン族(タイ系)の伝統医学がありました。

 

この後マンダレーに移動。
ミャンマー伝統医学大学で、
鍼灸用の針1万5千本、
モグサ7kgを寄贈しました。

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大学の付属病院にて

仏陀が修行僧を治療している絵

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付属病院の鍼灸治療室

 

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ミャンマー伝統医学の膏薬

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薬が流れないように固定した治療。中医学でもこのような治療があるのを本で見たことがあります。

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ヤンゴンに戻ってから、伝統病院に
鍼灸用針5千本、モグサ3kgを寄贈しました。他にも民間のボランティアの病院に鍼灸用針5千本を寄贈しました。

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今年は計2万5千本の針と10kgのモグサを寄贈しました。
内訳は1万1千3百本が例年の如くカクモト商会さまからの寄付、セイリンさまからは3千本、ヤンイー貿易さまから4百本、ファロスさまか
ら3百本寄付していただき、 三宅漢方医院からも1万本とモグサ10kgを出しました。

ボランティア

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